クライアント夫婦の趣味はダンスで、リビングダイニング兼用のダンススタジオ付の住宅を求めていた。ダンススクールを開くために求められたスタジオの面積は、約30坪の敷地に対してほぼワンフロアを占める大きさだった。駐車場を確保するとリビングはもち上がり、防音性を確保するため外観は開口部が少なく、大きなスタジオを内包していることを外部に暗示させるような全体のヴォリュームとなった。求められた防音性能と居住性の両立は、設備に頼らずスタジオリビングを中心とた入子状の空間構成で実現している。リビングはダンス用の二面の鏡面の壁が互いに映り込み大きな広がりを感じられるようになっている。光や風が十分に取入れられ、開放性があるリビングルスタジオが実現している。
設計監理:三幣順一/A.L.X.
構造設計:久米弘記(久米弘記建築構造研究所)
施工 :住まいのフジイ
所在地 :神奈川県横浜市
用途 :専用住宅
構造規模:鉄筋コンクリート造3階建
述床面積:155.47m2
竣工年 :2008年
写真撮影:鳥村鋼一
掲載誌 :『ホームシアター』2009年春号 / 『新建築住宅特集』2009年4月号
Architects: Junichi Sampei/A.L.X.
Structral engineers: Kume Structural Research & Development Office
Photographer: Kouichi Torimura
Location: Yokohama, Japan
Structure: Reinforced concrete 3stories
Total floor area: 155.47m2
Completion date: May 2008
Publishing magazine: HOME THEAER, Spring 2009 / SHINKENCHIKU Jyuutaku Tokusyuu, Apr. 2009